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豆知識

エアコンガスについて

ガス漏れから始まる故障のメカニズム

症状 原因
ガス漏れ ・ACガス漏れによる空気中の湿気混入
・膨張弁凍結
・ACガス能力低下
ドライヤー破損 ・水分混入過多で破損
・膨張弁詰まり
フロンガス加水分解 ・フロンガスと水が反応し酸が発生
・酸によるトラブル(ピンホール、焼き付き)
コンプレッサーオイル加水分解 ・オイルと水が反応して酸が発生
・酸によるコンプレッサー焼き付き

一般のガスチャージとガスクリーニングの違い

主な症状 当店で行える作業(HV/EVに対応) 今までの一般的なガス補充作業
冷媒劣化 ・ガス漏れにより湿気や不純物混入
・冷媒ガスの能力低下
・ガス漏れにより湿気や不純物混入
・冷媒ガスの能力低下
冷媒洗浄再生補充 ・システム内クリーニング
・古いガス回収・再生・補充
・ガス漏れにより湿気や不純物混入
・冷媒ガスの能力低下
不純物除去 ・オイル分、水分、酸分、不純物を除去
・ガス漏れリークチェック
・ガス漏れにより湿気や不純物混入
・冷媒ガスの能力低下
回復度合 ・エアコンの能力が完全回復
・故障予防
・完全に回復しない場合がある
・故障要因はそのまま

コンプレッサーの違い

従来のベルト駆動式コンプレッサーはエンジンより動力を得ていましたが、電動コンプレッサーはモーターがコンプレッサーに組み込まれており、その冷却は冷媒で行う仕組みになっています。
この為、従来のコンプレッサーオイル「PAG」とは異なる絶縁特性の優れたオイル「POE」が採用されています。

■従来A/Cコンプレッサー
エンジンを動力源とするベルト駆動のため、アイドルストップ等のエンジン停止時はコンプレッサーも停止し、稼動するにはエンジンを回すことになり、エネルギーを消費します。

■電動コンプレッサーのメリット
快適性の向上モーター駆動するため、エンジン停止時でもコンプレッサー作動が可能になり快適性向上。
エネルギー消費効率の向上エネルギー消費効率を、従来製品に比べ約10%向上。
消費電力を抑制し、車両の燃費向上、軽量化インバーター小型化やレイアウトの変更、部品構成見直し、締結箇所の削減などにより、本体重量を従来製品に比べ約10%軽量化。原材料の使用量削減に寄与。

※ 2010年のトヨタハイブリッド車の販売台数は69万台で、全体のおよそ9%
※ 全車種展開することで2020年には20%以上に引き上げる計画
※ トヨタが掲げるグループ全体の世界販売を1000万台以上にという壮大な計画の柱のひとつ

オイル特性による違い

冷凍機油(2種) PAGポリアルキレングリコール POEポリオールエステル
分子構造 -(CH 2CH-O)-R RCCR=0
冷媒との相溶性
熟安定性
対加水分解性 ×
科学安定性
酸化安定性
対吸湿性
電気絶縁性 ×

■PAG (ポリアルキレングリコール)
従来型(ベルト駆動)コンプレッサーに使用されているオイルで耐加水分解性があり、電気絶縁性は持っていない。

■POE (ポリオールエステル)
電動コンプレッサーに採用されているオイルで耐加水分解性はないが、電気絶縁性に優れる。

<加水分解とは>
水の作用による化合物の分解反応の起こりにくさを示す尺度として加水分解安定性があります。
一般に加水分解安定性が悪いと分解反応物が油に不溶となって分離したり、腐食性を示す場合があります。
通常、鉱油系は安定しており、水の作用により分解生成物を発生することはありませんが、吸水しやすく水分と化合しやすい冷媒には向きません。
一方、エステル系合成油であるPOEが加水分解を起こすと、脂肪酸を分離してポリオールを生成します。
ポリオールは油溶性ではないのでスラッジとして油中に沈殿したり、配管を閉塞させる原因になります。

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